2020.03.29 第2回「いきなり本読み!」REPORT

2月に記念すべき第1回目を開催し、たくさんの反響をいただいた「いきなり本読み」。
熱も冷めやらぬまま、先月末に第2回目を開催しました!

コロナウイルスの影響で多くのエンターテイメントの現場が自粛を強いられる中、
我々もできる限りのウイルス対策を入念に講じ、規模も縮小しながら当日を迎えました。
お客さまにもご理解とご協力をいただき、本当にありがとうございました。


今回の出演者も、ハイバイや観劇ファンにとってはたまらないラインナップだったのではないでしょうか。
数々の舞台を踏んできた浅野和之さん。
ハイバイ作品には欠かせない存在の猪股俊明さん・菅原永二さん。
『世界は一人』で圧倒的な存在感を放っていた平田敦子さん。
そしてこのメンバーの中に、あの大原櫻子さん!?と驚いた方も多いのでは!
あまりの個性派揃いに、一夜限定なんて言わず、ずっと噛み締めていたくなってしまいますね。。

そして今回のお題となった戯曲は『ヒッキー・カンクーントルネード』。
ハイバイの旗揚げ作品であり、何度も再演を重ねてきた代表作です。
本当は明日4/16〜GWにかけて公演が始まる予定でしたが、残念ながら延期となってしまいました。
(延期公演については必ずや実現したいと思っておりますので、続報をお待ちください!)

代表作ともあって、すでに作品を観たことのある方も多いはず。
ストーリーや役人物のイメージが出来上がった状態で「いきなり本読み!」を観ると、
初見の俳優さんたちによって、新しい解釈が足されていく感覚が味わえるのではないでしょうか。

「この役は落ち着いた印象だったけど、意外とテンション高くてもありかもしれない…」
「観劇したときあの場面はテンポが早かったけど、間をとるとセリフの意味が全然違って聞こえるんだ」
などなど、作品を観る角度をたくさん教えてもらえる楽しさ!

菅原さんが演じた〇〇が、平田さん演じる〇〇を口説く(しかも耳元で)といった、
その日だけの「限定演出」がいきなり飛び出すのもみどころですね(笑)


また、『ヒッキー〜』は家族のお話ですが、演じる俳優さんの数だけ家族の形があるのかもしれません。
例えば、菅原さん(母)×浅野さん(兄・登美男)×大原さん(妹・綾)の組み合わせで読んだあと、
浅野さん(母)×菅原さん(兄・登美男)×平田さん(妹・綾)の組み合わせでもう一度同じシーンを読むと、
家族の距離感や浮かんでくる背景がまったく違って映ります。

普段どれぐらい仲が良いのか、どんな経済環境なのか、食卓に並ぶ料理はきっとこんなメニューで…
俳優さんの力で、セリフから想像できる領域がどんどん広がっていく不思議…!!

まさに家族写真のよう!(笑)

今回も演劇の楽しさを押し広げたこと間違いなしの「いきなり本読み!」。
残念ながら規模を縮小しての開催だったため、多くの方に味わっていただきたい!
この時期だからこそ、お家でじっくり、何度も噛み締めていただきたい!
ということで、本日より映像配信がスタートしました〜〜!!!

残念ながら当日ご来場できなかった方も、映像でお楽しみください!
(上に書いた口説きのシーンもぜひご確認ください…♡)

映像は4月いっぱいまで、動画配信サイト「Vimeo」で1週間レンタル可能です。
詳細はこちらのページからご確認ください!

少しでも早く世の中の状況が良くなることを、我々一同切に願っています。
「いきなり本読み!」やイベントを、またお客様の目の前で開催できますように。
その日まで素敵な企画をたくさん考えてまいりますので、どうぞ楽しみにお待ちくださいませ〜!