ハイバイの舞台を観ると大体泣く羽目になるので、覚悟して観にゆく。
私は泣きオバケだから、日常生活でも簡単に感極まって泣くのだが、泣いた後大概自分を疑う。
その“泣き”ってどうなん?
でも、ハイバイを観て泣いた自分のことは、信用できる。
いうて、ハイバイの劇場では阿呆みたいに笑ってる時間の方が多いし、何より人生の負の部分をこれでもかと見せられて、めっちゃしんどい。でも、絶対に泣いてしまうのは、泣きオバケとして舞台に感動しているのではなくて、人間として人間に圧倒されているからだろう。
「なんかもう、私らってほんまに、ほんまに・・・色々ある!」
『ワレワレのモロモロ』はそんな「私らって、色々ある!」の集大成ではないだろうか。
人間をニュートラルに描いているわけではなくて、ちゃんとバイアスをかけて差し出してくれる。なんか、ものすごく、「人間が作ったものだ!」と思う。
再見して、当然、私はまたボロボロ泣いてしまったのだけど、そんな自分のことをやっぱり信頼出来た。