-更新日 2020年 5月30日-
この度、渡邊雅廣が2020年5月30日をもってハイバイを退団、及び事務所を退所することになりました。
今までお世話になりました皆様には、心より感謝申し上げます。
以下、渡邊雅廣と岩井秀人よりコメントを記載させていただきます。
【渡邊雅廣コメント】
この場をお借りして、突然ですが、ご報告させていただきます。
憧れていた劇団に所属させていただいて数ヶ月間、劇団の皆さまには本当によくしていただいたのですが、自分が居るべき場所はここなのかと、自問していました。
十分に考え抜き、本心に向き合った末に、身を引かせていただく決断を致しました。
私の我儘を快く受け入れて下さり、申し訳ない思いと感謝の気持ちでいます。
私が5年前に演劇を始めたキッカケは、ハイバイ作品の「おとこたち」でした。
それから3年前に、同じくハイバイの「夫婦」を参考に、私自身に起こったことを演劇にして、切実な思いで自分自身と家族に向き合うことができました。
この経験が、演劇を通して私が最も求めていたのものだったんだと思います。
そしてその翌年には、その「夫婦」の再演に出演させていだきました。
それ以降も、WAREに受け入れていただき、数え切れないほど多くの経験ができました。
応援してくださった方々、ハイバイやWAREに携わるすべての方々に、心より感謝申し上げます。
ありがとうございました。
これからは、自分が選ぶ別の道を邁進することが、恩返しになると信じていきたいと思います。
これからも、ハイバイやWAREが多くの人に愛されることを切に願います。
渡邊雅廣
【岩井秀人コメント】
岩井です。
唯一の「WARE所属俳優」だった、渡邊雅廣が、我が社を抜けることになりました。
事情は渡邊くんからの文章を読んでいただければいいかと思いますが、僕としては前向きに捉えています。
渡邊くんはハイバイの作品をこよなく愛してくれて、「なんとかハイバイに出たい」という思いで、そういった作品も作りつつ、ワークショップやオーディションを京都から東京に通っていました。
そして2018年には、ハイバイの「夫婦」に出演しました。
彼の演劇人生の中で、一番といってもいい希望が叶ったのです。
そして僕自身、自分のことを演劇にして生きてきたのですが、渡邊くんも俳優を志しながら、3年ほど前に渡邊くん自身の家族の問題について、演劇として描き、お客さんと共有してきました。
この2つのことが成されて、彼にとって、演劇を使った自己実現が見事に完了したのです。
僕も演劇のおかげで、演劇とは関係のない自分の人生や過去についての考えを深められたと思っています。それを終えても僕がたまたま演劇にまだやることが残っていそうなので、かろうじて演劇をやっています。
でも、みんながみんな、そうでもないと思っています。
渡邊くんは、演劇で自分の人生を早送りして、考えを深めて、演劇以外の場所で生きていこうと決めたということなので、喜んで送り出そうと思っております。
これからもWAREをよろしくお願いいたします。
岩井秀人