岩井コメント
さて、今回もあちこちから「自分が何をするかわからない俳優」が舞台上に集まりますよ!
山内圭哉さんは、僕の劇団でも重大なおばさんを演じていただき、パンクなのに背景にすごく歴史を感じる見た目から何から、稀有な俳優さん。何度目かのオファーでやっと出演叶いました。ありがたや。
片桐さんはもう、いわずもがなの超人俳優さん。僕はよく、いい舞台俳優さんは年齢や性別を飛び越える、といいますが、まさにその代名詞のような俳優さんで、いつか一緒に何かやれたらと思っておりました。多分一人で6役ぐらいできる。
そして水川あさみさん。打って変わって、映像サイドからのご出演です。テレビでも映画でも、ナチュラルだけどどっしりとしていて、常に説得力に満ちている上に、あらゆるスタッフさんから愛されているというありがたいお方なので、上の舞台魔人お二人と一緒に、「どうすんだ!」な遊びにまみてもらおうと思いました。演劇が嫌いにならないことを祈ります。
俳優さんたちは、一つ一つの現場で信じられないほどの集中力を発揮し、それを何年も油断せずに積み重ねて、血肉にしていくわけです。そんな「俳優道」ともいっていいそれぞれの時間の中で、この「いきなり本読み!」は、いわば「おやつ」的な存在だと思います。この企画では俳優さんたちは、自分たちを客観的に見る暇がないので、台本や演出、他の俳優さんとの出合いにのみ集中できる、または集中するしかないからです。
ぜひみなさま、スンゲー俳優さんたちが、突如渡された台本で、どれだけの可能性や深い思考を持てるのか、目の当たりにしてくださいませ!!