岩井秀人よりコメント
岩井です。
今年の2月に産声をあげ、お客さんたちに「本番では見られない、稽古場での俳優の悪戦苦闘の あれこれ」を壮絶に見せつけ、大好評を得ましたこの企画。
「何年かかけて、演劇の聖地、本多劇場でやりたい!やれたらウケる!」 とのたまっておりましたところ、なんと早くも8月に実現してしまいました!しかも2日間!そして今回も出演者がやべーです。「なぜ、OKした!!?」と、僕自身も思ってしまうようなメンツです。
良々さんにはもう、去年の時点から「やりましょう〜〜!」と話していて、なかなかスケ ジュールが合わなかったのですが、今回我が企画悲願の初登場。間違いなく面白いです。ハイ バイの舞台にも出てもらってますが、もう職人です。初見から凄いのは間違いございません。 刮目せよ!
黒木さんは映像でもすっさまじいですが、舞台で見たときに、あの細い体からは考えられない 「演劇力(あえて”エンゲキヂカラ”)」を感じました。顕微鏡にも耐えうる繊細さと「ヂカ ラ」。どんな工程で台本を立体化していくのか、一緒に目撃しましょう。
ユースケさん。もちろん演じることに関しては、誰も文句はないと思う。ただ、それ以上に 「その空間にいる多くの人々が感じていて、まだ言葉になっていないもの」を、めちゃくちゃ 軽い一言にまとめて弾き出す、という天賦の才能があると思っています。なので個人的には、 この企画のために生まれてきてくれたんじゃないかと。いらっしゃいませ!
橋本さとしさん。名だたる舞台を渡り歩いた、百戦錬磨の「ザ・俳優」。ただ、稽古場でのさとしさんは、ちょっと違います。たんぽぽみた いな人です。その「たんぽぽ兄貴」が、どのようにジャンバルジャンにたどり着くのか。ご一緒させていただいた舞台で、やや暗転で二人と も鳥目で一緒に舞台上で迷子になった思い出がございます。
古舘さん。あちこちの現場で柔らかな揉め事を起こすスーパースター。もう20年近いお付き合いですが、お客さんの前で揉めたい。前提とし て、俳優さんとしてはもう200%信頼しています。
松本穂香さん。映像での安定した不安定な演技もとても魅力的でしたが、何の面識もないので、一か八かでオファーしてみました。なんとOK。 勇敢すぎる!ただ、僕は勝手に「おもしろ」の方向性が似ているのではないか、と感じています。極々うす~~い邪悪さを感じてならないの です。想像つかず、期待大。
といったわけで、僕もどうなるかわからず、そしてそれこそが「いきなり本読み!」の面白さなわけです。 みなさま、我々の悪戦苦闘と「それでも俳優が向かいたいところ」を、改めて観てませんか!?お待ちしております!コロナに関しては、本多劇場さんと一緒に、取れる対策は全て取って挑む所存です!